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観光・体験 2020/03/06 15:34

伝統品から工芸品まで長良川流域の物語を感じる〜長良川デパート・長良川てしごと町家CASA〜

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#岐阜 #長良川 #伝統工芸 #和傘

今回は、NPO法人ORGANの運営する長良川デパートと長良川てしごと町家CASAを取材しました。

NPO法人ORGANは、長良川流域の文化を体験し交流するイベント「長良川おんぱく」(毎年10月・11月開催)の事務局を運営されています。

訪れた方もいらっしゃると思いますが、岐阜への想いがつまった2店舗をご紹介します。

・長良川デパート湊町店

長良川デパート湊町店は、観光地でもある湊町にお店を構えています。ORGANが事務局を務める体験型イベント「長良川おんぱく」に参加される職人さんの商品などを実際に購入できる場所を設けたいと2016年6月にオープンしました。

 

湊町はその名の通り長良川水運の川湊(みなと)で流通の一大拠点でもありました。そんな背景を思い出させるように、長良川デパート湊町店では長良川流域でつくられた工芸品に絞り、商品を取り扱っています。

・長良川デパート湊町店を訪れるお客さん。

客層は30代〜60代と幅広く、観光地ということもありフラッと立ち寄る方も多いのだとか。

また、海外の方も全体の1割程度いらっしゃるそうですよ!

・幅広い層のお客さんをトリコにする魅力的な商品

店舗では様々な商品を取り扱っています。中でも本美濃紙という和紙でできたヘアゴムやピアス等のアクセサリーは女性に大人気!

また、地酒も豊富なラインナップが揃っており、1杯から試飲できるのも魅力的ですよね!

・長良川デパート湊町店の魅力

スタッフとして働いて3年の岩田さん。現在26歳。富山県出身だそうで、働くまで岐阜には正直何もないと思っていたそうです。 

しかし、働き始め少し視点を変えてみることで岐阜には魅力的なものや場所がたくさんあると気づいたそう。

直接職人さんと関わることで職人さんの商品に隠された思いを知り、そのストーリーをお客さんに伝えるという大事な役割。これこそが岩田さんの長良川デパート湊町店で働く魅力だそうです。

・長良川デパート湊町店の今後

改めて岐阜や長良川で育まれた素敵なものがこんなにもあるんだと長良川デパート湊町店でより多くの方々に知ってもらいたい、と岩田さん。

商品1つ1つの魅力を感じてもらうこと、そしてそのストーリーを知り、さらには実際に手にとって体験してもらう。そこまで見届けられるような長良川デパート湊町店に。

・長良川てしごと町家CASA

長良川てしごと町家CASAは、「和傘CASA」「ORGAN活版印刷室」「スタジオhiyori」「AKARIギャラリー」などが入る複合施設となっています。

(2020年2月現在 *テナントであるため入居事業所は変更されている場合もあります。ご了承ください。)

川原町の築100年以上の町家で、流域の手しごとを"見て"、"触れて"、"体験して"、"買える"素敵な場所です。

・和傘CASAの気になる商品

和傘CASAでは、長良川流域で作られた和傘・提灯が取り扱いされています。

実は、和傘は日本の約7割を岐阜で作っているそうなんです!そんな岐阜の和傘は、"閉じている様が美しい"とされていて、さらには日常使いできることにこだわって作られています。

・さらに詳しく岐阜の和傘の特徴を。

知らない方も多いかと思いますが、和傘の特徴を店長河口さんにお伺いしました。

和傘の素材は竹と和紙!そのため、約100以上の工程を超えて仕上がるまでに約2ヶ月を要します。

実際に職人さんと直接やり取りをして、商品開発から行っているそうです。

デザインとしては、男性向けが多いラインナップ。女性メインのデザインは男性が使いづらいためユニセックスのデザインが多いのだとか!

《CASAの和傘をご紹介!》

CASAの和傘は、着物だけでなく洋服でも合わせやすいように幾何学模様などを取り入れたデザインの和傘を多く揃えられています。

価格は一般的に3万円〜4万円程度だそうです。

見せていただいた大人気商品の「桜和傘」

こちらは、男性にも大人気の「桔梗和傘」

価格はいずれも20万円〜30万円です。

・和傘CASAを訪れるお客さん

意外だと思われる方もいるかもしれませんが、実は和傘を購入されるお客さんは7割が男性だそうです!

理由は、購買意欲の違い!!

女性が「この日に使うから・必要だから買う」に対して男性は「欲しいから買う・商品のストーリーに惹かれるから買う」という差が結果につながっているのでは...と河口さん。

・長良川てしごと町家CASAの伝えたいこと

1.産業支援

職人さんが作ることに専念できる環境づくりなど、産業支援をすることが今後の展望の1つ」と河口さん。

伝統文化を支える和傘を作れなくなることは、当たり前に美しいと思って見ていた和傘のある日本の文化や風景が、消えてしまうことに繋がるのでは、と危惧されています。

そのような状況を解決するために、岐阜和傘業界のみなさんと一緒に職人育成に力を入れているそうです。

2.和傘から伝える想い

和傘でなければ体験できないことがたくさんあります。五感で様々なことを感じ、特別な日でもそうでない日でも環境を楽しんでほしい。と河口さんは仰っています。

和傘を取り扱う場所としてCASAを知ってもらい、多くの人に手にとってもらうことも大切にしたいそうです。

・長良川流域の伝統・工芸を今一度。

何気なく手にとる"モノ"にも、岐阜のストーリーが隠されていると知ると岐阜のことをもっと知りたくなりますね。

ここでしか味わえない岐阜を是非体感してみてください。

《取材先情報》

長良川デパート湊町店

〒500-8009 岐阜県岐阜市湊町45

TEL:058-269-3858

10:00-18:00/年末年始(臨時休業有り)

アクセス:

岐阜バス「長良橋」下車 徒歩2分

お車でお越しの際は、河川敷無料駐車場もしくは

岐阜公園駐車場(有料)をご利用ください。

HPはコチラ

長良川てしごと町家CASA

〒500-8009 岐阜県岐阜市湊町29

TEL:090-8335-9759(和傘CASA)

11:00-18:00/火曜・水曜 定休

HPはコチラ